中国人に多い姓とは中国人の姓の種類は約6000ありますが、よくある姓はそれほど多くありません。同姓の人が多く、混同を避けるために、フルネームで呼び合うのが一般的です。 周恩来は「周」が姓で名前が「恩来」であるように、一文字からなる単姓がほとんどです。二文字の複姓は数えるほどしかありません。諸葛孔明の諸葛、司馬仲達の司馬、などが、たまに見受けられるくらいです。 一番多い姓が「李」で中国人の全人口の一割にも達すると言われています。次に多いのが「王」、三番目に多いのが「张」です。中国では「张王李赵遍地刘」と言われていますが、これは「どこへ行っても必ず張さん、王さん、李さん、趙さんと劉さんが周りにいる」という意味です。また「张三李四」の言葉があるように、張さん、李さんがあまりにも多く、庶民の代名詞のようになっています。 ただ、これも地方によって少し事情が異なります。例えば、南方では「陈」「黄」「林」が圧倒的に多い姓です。 昔はよく婚家の姓と実家の姓を並べて「陈黄」などと名乗る習慣がありましたが、今ではすっかりなくなりました。 また、中国では、日本のように女性が結婚して夫の姓に変わることはありません。 |